時と共に風合いが増す外構エクステリア素材

見慣れた風景の中に、白やピンクの鮮やかな色が見え隠れし始めて、何となく『春』の訪れを感じられるようになったころ…突然の雪!!季節感や気温年々狂いおかしくなってますよね。

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それでも私は、暖かくて優しい香りに溢れる『春』を待ち望むし、確実に私たちの新しい人生の始まりを彩ってくれる存在だと感じています。

日本には四季があり(失われつつある感はあるけど💦)、人の一生はそんな季節の訪れと共にその時々の事象や思い出を重ねて、人生に色が付いていく…そんな風に私は考えています。

外構やエクステリアは、建物周りの外の部分を装飾し彩る存在。季節ごとの空気や天候・香りの影響を直に受け取り経年変化を遂げていく場所だと考えると、私たち人間の人生と似ているのかもしれないな…と、ふと思いました。

外構エクステリアでは、耐久性があり劣化が軽減できる素材へのニーズが高まり、人工的な素材もリアリティーと汎用性の備わったものが豊富になってきたことで、自然素材への関心が薄れてきています。

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でも、外構やエクステリアの世界には時間が経つほどに味わいが増し、むしろ「時間が経つにつれカッコいい」と思える素材が沢山あります!!

レンガの絶妙なかすれ具合、使い込まれたアイアンの渋いサビ感、年月を重ねてこそ美しさが際立つ天然木。そんな時間が味方してくれる素材たちを選べば、外構が単なる劣化ではなく成長していく楽しみを味わえる空間になります。

「新築のときが一番キレイで、あとは劣化するだけ?」

そんなふうに思っていたら、もったいない!!今日は、経年変化を楽しめる外構素材を、メリット・デメリットとともにご紹介します。

目次

天然木(ウッド)

木材は、時間と共に色味や質感が変化するのが魅力です。ただ、天然木には経年や使用による腐食や損壊が懸念され、外構エクステリアでは使用頻度が最も低下している素材でもあります。

ただ、どんなにリアリティーを追求した人工木でも、本物の木が醸し出す独特な風合いや香りまでは再現できないんですよね。耐久性がある木材を選ぶことで、天然木の経年変化を楽しみながら長く使い続けることも充分叶います!

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  • ハードウッドイペ・セランガンバツ・ウリンなどは耐久性がとても高く、ウッドデッキやフェンスに最適な素材です。その中でも、ウリン「アイアンウッド」とも呼ばれ、長期間メンテナンスなしで使用できるほど頑丈です。年数が経つにつれて、表面の樹液が落ちシルバーグレーに変色していく過程も味わい深いです。
  • ソフトウッド(杉・ヒノキなど):ハードウッド(広葉樹)に比べて比較的柔らかく、加工がしやすいのが特徴です。スギやパインなどは耐久性が低いため、防腐処理を施したものを選ぶのがポイントです。レッドシダーやヒノキは耐久性が高く、屋外のウッドフェンスやデッキに未だ使われています。

メリット

  • 天然素材ならではの風合いと温かみを感じられる
  • 使い込むほどに味わいが増し経年変化を楽しめる
  • 樹種やメンテナンス次第で長持ちさせることができる

デメリット

  • 樹種により防腐処理を施していないと腐食しやすく劣化する
  • 定期的な塗装や防水処理などのメンテナンスが必要
  • ソフトウッドは傷がつきやすく将来的に取替えのコストがかかる
ウリン(施工直後)
最初は表面に樹液が出ていて明るめの茶色
ウリン(経年後)
年数が経つにつれ表面の樹液が落ちてシルバーグレーに変色

アンティークレンガ

ヨーロッパの古い建物や街並みで使われていた本物の古レンガや、昔ながらの窯(窯焼き)で焼かれた古窯レンガは、その繊細で味わい深い見た目とは裏腹に、高温でじっくり焼成されている素材なので硬くてとても丈夫。

焼きムラや長年の使用と自然の影響でできた味わい深い色ムラや傷が魅力となる素材でもあります。独特の質感や色合いがあり、エクステリアやガーデンデザインに加えることで、空間の雰囲気を一気に趣あるものに変化させます。

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  • 焼きムラや表面のかすれが味となり空間のグレードを引き上げることができます
  • コケやツタを蔓延らせたり、植物と組み合わせるとアンティークな雰囲気を演出できます

メリット

  • 耐久性が高く半永久的に使用することができる
  • 時間が経つほど趣が増し経年変化として楽しむことができる
  • 断熱性・保温性があり快適な空間づくりに適している

デメリット

  • 素材の価格・施工費を合わせるとコストが高くなる傾向がある
  • 雨や湿気によるコケの発生が見られやすい
  • 目地の劣化が起こるため補修が必要になることがある

自然石

自然石は人工的に加工されたものではなく、天然の岩石を採掘して加工した石材のことを指します。エクステリアやガーデンデザインに取り入れるだけで、高級感やナチュラルな雰囲気を演出することができます。

石ごとに色味や模様、質感が全く異なるため、石の種類によってラグジュアリーからナチュラル、モダンや和風と幅広いデザインに対応できる唯一無二の素材です。

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  • 御影石:艶が落ち着いて、和風の庭に取り入れるとより自然な印象になります
  • 砂岩・石灰岩:吸水性がある素材で、風化が進むことにより柔らかい雰囲気が出てきます
  • 玄武岩:黒っぽい色合いでモダンな印象を持ち、シンプルなデザインのアクセントになります

メリット

  • 天然の風合いがあり高級感を持ち合わせている
  • 非常に耐久性が高く長期間劣化がしにくい
  • 使うほどに味わいが深まり空間に重厚感を持たせる

デメリット

  • 石の種類によって価格差が大きく出るものがある
  • 重量があるため施工範囲により運搬や施工に手間がかかる
  • 石灰岩などの一部の素材は、吸水性があることで水や汚れに弱いものがある

アイアン

アイアンは、デザイン性の高さと耐久性を兼ね備えている鉄を使用した素材です。外構・エクステリアでは、門扉・フェンス・手すり・ガーデン家具などに使用され、クラシックでエレガントな雰囲気を演出するのに適しています。

  • 加工がしやすい素材で、曲線や装飾を施したオリジナルデザインが可能です
  • ロートアイアン(鍛鉄)を使うとアンティーク調やヨーロッパ風のデザインを表現できます
  • 頑丈で衝撃に強い素材なので、フェンスや門扉などの構造物にとても適しています
  • 錆びやすい性質がありますが、それがアンティークな風合いとして味になります

メリット

  • デザイン性が高くクラシックな雰囲気を演出できる
  • 時間が経つほどに錆が発生し味わいが増す
  • 素材に強度がありしっかりとした構造に向いている

デメリット

  • サビが発生しやすく、リタッチ塗装など定期的なメンテナンスが必要
  • 錆びが進むと強度が落ちる可能性があり、取替えのコストが発生する
  • 加工やオーダーメイド仕様の場合コストがかかる可能性がある

コンクリート

コンクリートは無機質でシンプルな素材ですが、表情の変化や経年変化による独特の風合いを楽しむこともできます。その「味わい」とは、素材そのものが持つ質感や、時間とともに生まれる表情の変化を指します。

「コンクリートって味わい出るの?」と思うかもしれませんが、クラックや色調の変化など実は経年変化が面白い素材なんですよね。過剰なひび割れや亀裂に発展するものは、施工不良の可能性があるので見極めは必要です!

  • 表面の質感:打ち放しコンクリートなら、型枠の跡や微細な気泡が生み出す無機質で洗練された表情が特徴。 磨き仕上げなら、ツヤが出てモダンな印象に。 刷毛引き仕上げなら、素朴で自然な風合いを出すことができます。
  • 色合いの変化:施工直後は明るいグレーで、時間が経つにつれ深みのあるグレーや黒ずみが増し落ち着いた雰囲気に変化します。 水や湿気による微妙な色ムラが出ることで、個性的な表情が生まれる素材です。
  • 経年変化:雨風や紫外線で徐々に風合いが変わることで、ヴィンテージ感が増していきます。 ヒビやシミも、味わい深いテクスチャの一部として魅力的に映ります。

メリット

  • シンプルでモダンな雰囲気を演出しやすい
  • 耐久性が高く、メンテナンスが少なくて済む素材
  • 色味の主張がなく、他の素材と組み合わせやすい

デメリット

  • 環境条件や天候などによる経年変化でひび割れが起こる
  • 施工範囲が少ないほど施工費用が割高となる場合が多い
  • 磨き仕上げは表面が荒れると、滑りやすくなることもがある

まとめ

外構エクステリアは外廻りのことなので、どんなに劣化しない素材を選んでも新品のベストな状態を保つことは難しい場所です。

経年の汚れや傷みを【劣化】として捉えるのではなく、時間とともに深まる風合いを楽しむことができれば、定期的なメンテナンスやライフスタイルに合わせたリフォームも有意義な時間に感じられるのではないでしょうか。

天然素材も種類や耐久性を加味してこだわって選ぶことで、施工当初よりも「10年後の今の方がかっこいい!」なんてことも存分にあり得ます。

自分の理想の雰囲気やライフスタイルに合う素材を選んで、長く愛せる外構づくりをしてみてくださいね!

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