外構デザインを彩る庭の名脇役たち

12月も1週間が過ぎ、しめ縄飾りや鏡餅が店頭のどこそこで並ぶ季節になってもイマイチ年末感が感じられない日々。この感覚は毎年増すばかりで、昭和生まれの性分なのか…年末から年始にかけてお店や銀行が完全に閉まり、街中の音が消え、静まり返る粛々とした空気感が今や懐かしい風景になってしまいました。

年末感が薄まるばかりと言いつつも、この時期になると1年のことをつい様々振り返る癖は昔から変わらず健在なのですが…

今年は元旦から能登半島地震に始まり、家族で年を越す幸せな時間のはずが恐怖と不安で覆われる事態となりました。今年1年無事に過ごせるのだろうか…そんな気持ちになった方も沢山おられたのではないでしょうか。

それでも生きなければいけない。

コロナ禍の時間も含めてそんなことを考える日が増え、前を向くということがこんなにも難しいことなんだと痛感する毎日です。来年は、誰もが平穏で安全に新しい1年を迎えられることを祈るばかりです。

少しナーバスな書き出しになりましたが、私はまだまだ年末恒例(?)の”1年の振り返り”はしませんよ~年が明けるその日まで、外構エクステリアについて発信し続けようじゃ~ないか!!ウソです💦ウソです💦27日くらいに振り返りやりますんで💦

そんなやる気満々の本日は、美しく整然と造り上げた外構やエクステリア空間に、彩りを与えその空間のグレードをさらに引き上げてくれる存在である植物たちについて綴りたいと思います。

外構やエクステリアは、どれだけ品質が良い素材を使用したりグレードの高い商品を設置しても、それだけでは美しく魅せることはできません。

そこに植物を取り入れることで、外構や庭だけではなく建物もいちだんと魅力的になります。初心者でも育てやすくデザイン性が高い植物を、特性やおすすめポイントと併せて紹介いたします。

目次

アナベル

特性

アナベルは初夏から夏にかけて大きな白い花を咲かせるアジサイの一種です。剪定やお手入れが比較的簡単で、寒さにも強いので、初心者にもおすすめです。

冬は落葉し枝だけになるので枯れてしまったように見えますが、春が近づくにつれちゃんと芽を付けて翌年も綺麗に花を付けてくれます!

おすすめポイント

  • 広いスペースでも目立つ存在感
  • 花はドライフラワーとしても楽しむことができる
  • シンプルモダンやナチュラルガーデンに最適

生花としてだけではなくドライフラワーとしても楽しめるので、大輪の花を色々なテイストで長く鑑賞できるところもポイント高いですよね。

マホニアコンフューサー

特性

マホニアコンフューサーは、細長い葉が優雅に垂れ下がる常緑低木で、意外とエレガントな雰囲気を演出できることが特徴です。寄せ植えの中に高低差が欲しい時などには、特に活躍してくれる植物のひとつです。

おすすめポイント

  • モダンな庭や高級感のあるデザインにも合う
  • 冬でも葉が美しく1年中楽しめる
  • 乾燥や暑さにも強いので育てやすい

ヒューケラ

特性

ヒューケラは、カラフルな葉が特徴的な多年草。品種改良も盛んで、色のバリエーションが豊富なので庭のアクセントとして最適です。日陰でも充分に生育するので、日当たりをあまり気にすることなく植えられるのもポイント。

おすすめポイント

  • 鮮やかな葉色で四季を通じて楽しむことができる
  • グランドカバーや寄せ植えに取り入れやすい
  • 日陰でも美しく育つ耐陰性を備えている

花期になるとピュンピュン出てくる花が、葉だけの時期とはまた違う雰囲気を演出してくれます。

カレックス

特性

カレックスは、スッと伸びた細長い葉が特徴的なグラス類の植物です。風に揺れる姿が軽やかで美しく、メンテナンスもお手軽にできます。

おすすめポイント

  • モダンな庭に合う洗練されたデザイン性
  • 水はけの良い場所に植えるだけで良い
  • 他の植物と組み合わせやすい

「ブロンズカール」などの茶系の葉の品種は、その名の通りに枯れているように見えるかも…デス。

ローズマリー

特性

ローズマリーは、爽やかな香りと細長い葉が特徴の常緑低木です。乾燥に強く、料理にも使えるハーブとしても人気です。剪定を行うことで形を整えやすくなり、樹形やボリューム感から庭のアクセントとしても活用できます。

おすすめポイント

  • 花や葉から漂う香りがリラックス効果を生む
  • ハーブとして料理やアロマに活用できる
  • 水はけが良ければ育てやすく初心者にも安心

剪定した枝をまとめて麻紐で結び玄関やお手洗いに吊るすだけで、スワッグと消臭効果の役割をしてくれます。

ヤブコウジ

特性

日本原産のヤブコウジは、冬に赤い実をつける常緑の低木です。落ち着いた雰囲気が魅力で、和風庭園にぴったりですが、花壇の中に少し加えてあげると赤い実がアクセントになって可愛くまとめることも可能です。

おすすめポイント

  • 冬も緑を楽しむことができ赤い実がアクセントになる
  • コンパクトで狭いスペースに取り入れやすい
  • 耐陰性があり日陰にも適応する

セダム

特性

セダムは多肉植物の一種で、小さな肉厚の葉がかわいらしい印象。乾燥に強く、地面を覆うグランドカバーとして人気が高い植物です。品種も様々で、カラーや葉の形状から庭に合った種類を選ぶ楽しさを味わうことができます。

おすすめポイント

  • 手間がかからないので初心者に最適
  • カラフルな種類もありデザイン性が高い
  • エクステリアの隙間や屋上緑化にも利用できる

ブルーベリー

特性

ブルーベリーは、美味しい果実と美しい紅葉を楽しめる落葉低木です。種類によって実の大きさや味が異なり、お子さまと収穫を楽しめることも最大の魅力です。

おすすめポイント

  • 果実を収穫して食べられる実用性
  • 春は白い花・秋は紅葉と四季を通じて楽しむことができる
  • 庭のシンボルとしても寄せ植えとしても最適

複数の品種を組み合わせると受粉がスムーズになり、より多くの果実が収穫できます。

まとめ

これらの植物を選ぶ際は、庭のコンセプトや日当たり・土壌の特性を考慮することが大切です。また、色々な植物を組み合わせることで庭全体の調和が生まれ、さらに魅力的な空間になります。

外構やエクステリアの工事では、植栽は最後に行われることが多いのですが、植物が植えられた瞬間に全体の雰囲気はガラリと変わり、モノクロの景色が一斉に色を帯びるような…そんな感動を覚えます。

そして、そんな鮮やかな彩りをまるで手品のように演出することができる植物の存在。外構エクステリアにおいて、名脇役ともいえる大切な大切な存在です。

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