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食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、すべてが心地良く楽しむことができる秋らしい気候になってきました。みなさまはどんな”秋”を満喫してますか?
私は、涼しくなると俄然”読書”がはかどります。本屋さんに行くたびについ買ってしまう数冊の本たちも、暑すぎる夏や寒すぎる冬の間にはなかなか読み進めることができず….毎年この時期にイッキ読みするのが恒例となっています。
中途半端に挟まったしおり代わりの帯やメモ紙が、過去の挫折を物語っています💦
夏は読書欲というより活字そのものを受け付けなくなるので、もっぱら少年漫画を読んでますね・・・ゴルゴ13とか。
そんな秋も深まりつつある今日は、近年外構のご要望でも頻繁に出てくる「防犯対策」について、外構の中でできる対策をいくつかまとめてみました。年々考えられないような犯罪や近隣トラブルが増える一方で、お客さまの防犯に対する意識も随分と高まっています!
昭和住宅では主流だったクローズ外構から、ライフスタイルや家族構成の変化と共に徐々にオープン外構に移行していき、今また市場ではセミクローズやクローズ外構のように建物廻りを囲うデザインが求められる風潮にシフトしつつあります。
30年前くらいまでは自家用車1台の時代ということもあり、駐車場以外は敷地を閉じる外構がほとんどでしたね。
昭和から平成へと変わり夫婦共働きが増えて核家族化も進む中、車を複数台所持することで必然的に台数分の駐車場を確保しなければならなくなり、住宅形式も庭の広さより駐車場面積を優先的に考える外構デザインが求められるようになりました。
そういった流れからか、外構はオープンなデザインが流行り始めます。窓の強化ガラスや2重窓仕様が普及しているとはいえ、誰でもどこからでも建物に近づくことができるオープンな状態は少し心許ない感じがして防犯的には決して万全とは言えませんよね。
そんな外構デザインの移り変わりを経て、近年は『セミクローズ』仕様をご希望されるお客さまが増えてきているように感じます。
『セミクローズ』は、駐車場や玄関廻りなど必要最低限な場所はオープンに構えて、庭や敷地の一部を塀やフェンスで閉じるという、オープン外構とクローズ外構の特徴を組み合わせた外構デザインです。
まず、どれだけ防犯を意識した対策も100%有効ということではありません。なので重要なのは、他者がこの家は「入りにくい」「悪いことがしづらい」「目立ちすぎる」など敬遠するような対策を講じておくことです!
外構でいちばん需要が高い目隠しフェンスは、防犯以外にも外部からの目線を遮りプライベート空間を楽しんだり、庭の景観を高める目的としても用いられます。
その目隠しフェンスを防犯対策の一環として考えるとき、注意が必要なのは”高さ”と”すき間”です。
防犯のために設置したフェンスも、高過ぎると何かあったとき周囲に気付いてもらえない、いざ他者に侵入されてしまうと犯罪を犯しやすい閉鎖空間になってしまうなどのデメリットになってしまいます。
なので、最低でも人の頭の動きが外からでも分かるくらいの高さに設定するのがおすすめです。
横板張りの仕様であれば、板同士のすき間も意識するとより対策に繋がります。
私はいつも地面から140㎝~160㎝くらいの設定でおすすめすることが多いです。
フェンスは、アルミカラーはもちろん木調色や、横張り縦張りなど各メーカーさんから仕様も様々展開されているので、選択肢が幅広く景観デザインも備わるアイテムです。
侵入者が最も嫌がるのは”音”ではないでしょうか。侵入できたとしても、歩くとザクザク音がする砂利が敷いてあると、音を立てないようにそっと歩かなければならずタイムロスが生じるし、人に気付かれてしまうリスクも伴います。
家廻りで土のまま保持している家も多く見受けられますが、勝手口やお風呂場の窓などが位置している建物廻りなら、砂利を敷いておくことは防犯対策として有効だと思います。
ここでひとつ!ホームセンターでも販売している『防犯砂利』ですが、確かに音は通常の砕石よりジャリジャリと激しい嫌な音が鳴り、その名の通り防犯効果がありそうです。
ただ、こういった『防犯砂利』として販売されている砂利は、主にリサイクルガラスを原料として発泡させた軽石のように軽量な素材なので、踏んでいくうちに擦れ合って粉々になったり強風で飛びやすかったり土に埋まりやすいというデメリットもあります。
通常の砕石や砂利でも歩くと音は鳴るし、そもそも足場が悪く侵入者には嫌がられる素材なので『防犯砂利』ではなくて通常の砂利でも十分に事足りるのではないかと思います。
素材それぞれのメリットとデメリットを確認して、総合的に判断してみてくださいね。
最近では一般のご家庭でも防犯カメラを設置しているお宅を見かけるようになりました。悲しいことにそれだけトラブルや犯罪が身近になっていることへの表れのようにも思います。
防犯カメラというと、少し前まではセキュリティー会社を入れるイメージでしたが、現在はエクステリアメーカーからもネットワーク環境があれば外構で設置できる屋外カメラが出ています。
カーポートの柱などのエクステリアへの設置も可能でスマートフォンで操作ができるので、留守中の様子も確認することができます。
万が一他者の姿を確認したときには、スマートフォン越しに声掛けすることもできるのでセキュリティー度数が高いアイテムです。
敷地にカメラが設置してあるだけで、防犯効果は随分と高いのではないかと思います。
ここに書いた以外でもまだまだ防犯に適した対策は存在します。そして、これらの対策はお住まいの地域や周辺環境、近隣との関係性によっても随分と必要性が変わってきます!
ご時世柄ご近所付き合いが希薄であったり、知らない人には声がけしない風潮ではありますが、防犯に最も有効なのは”人の目”であるということも知っておくと、更に防犯に対する意識と対策が備わるのではないかと思います。
お客さまが安心して生活できる環境を提案することもまた私たちプランナーの大切な仕事のひとつです。デザインだけではなく、そういった日常生活の中での不安や悩みもあわせてお気軽にご相談ください☺
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